最近,発達障害でも「読み」に困難のある人の支援に関心を持っています。
発達障害で「読みの困難」と言えば「ディスレクシア」と考えてしまいがちですが,アスペルガー症候群の人の中にも,綾屋さん(「発達障害当事者研究」の著者で当事者)のお話しをうかがったり,当事者の方々のお話を伺うと,文字(フォント)や色にこだわりがあったり,視覚的な過敏性があったり,または書籍や雑誌の段組の読み進め方がわかりにくく,混乱したりなどなど,いろいろな理由で読みにくさを感じている人がいることがわかってきました。
また,発達障害全般や認知面に困難のある障害に目を向けると,高次脳機能障害など,読みに困難を生じる障害は,ディスレクシア以外にもたくさんあります。しかしながら,当事者や支援に関わる人以外には,こうした困難さについてはあまり知られていないという現状があります。
そこで現在,これまでは視覚障害の人向けにサービスを提供していたBRC(バリアフリーリソースセンター)という団体が,視覚障害以外の人々で,読みに困難を感じている人の実態を知るための調査を行っています。視覚障害以外での,読みに困難を感じている人への支援の必要性を把握するための調査です。
日頃少しでも,本やウェブ,その他の印刷物などに読みにくさを感じたことがある人は,ぜひ調査に協力していただけるとありがたいです。特に,そうした困難を感じている人がどのような工夫をしながら読んでいるのか,具体的な方法について目を向けた調査であるところが特徴です。
「読み」に困難を感じている人への読書に関するニーズ調査(説明)
http://www.best-npo.com/brc/index2008-2.html
当事者向けアンケートのページに直接飛ぶ場合は,以下のリンクへ
http://www.best-npo.com/brc/2008.html
指導者・支援者向けのアンケートページに直接飛ぶ場合は,以下のリンクへ
http://www.best-npo.com/brc/2008-2.html
関連情報:
綾屋さん&熊谷さんの障害学会での発表要旨
http://www.arsvi.com/2000/0709as.htm
綾屋さん&熊谷さんの上記についての書籍
「発達障害当事者研究—ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく) 」
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