ラベル ADHD の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ADHD の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2008年11月10日月曜日

どこかで紛失した持ち物を戻って来やすくする方法

過去にこのブログで,持ち物をなくしてしまうことを防ぐ「道具」について紹介しました。身につけていた物が一定の距離以上遠くへ離れると,音を鳴らして知らせてくれるセンサーや,持ち物を置いておく場所のルールを決めて忘れ物を少なくするためのちょっとしたトレーなどを紹介しました。


落とし物や忘れ物を避けるためのツールと工夫
http://fagoa.blogspot.com/2008/03/blog-post_23.html

落とし物を発見するキーホルダー
http://fagoa.blogspot.com/2007/10/blog-post_5265.html


今日ご紹介するのは,持ち物を失くしてしまっても,できるだけ戻ってくるようにする,という面白いサービスです。失くさないように・・・と気にするのではなく,紛失してしまうことを前提にしているところが面白いですね。


紛失物回収サービス「マイブーメラン」
http://www.bij.jp/


・年会費1,260円を払う
・専用のタグを物品に付けておく
(最初はタグが3つしかないので追加で欲しければサイトで購入する)
・その物品をなくしてしまったとき,拾った人がマイブーメランの会社窓口に連絡する
・マイブーメランが回収して拾い主に謝礼を渡す
・マイブーメランが持ち主に届けてくれる

・・・というサービスです。会費制なので,年会費を払っている期間は,何回紛失して回収しても追加料金は発生しないそうです。いいですねこれ。

しかも,米国ブーメランイット社と提携していて,海外で失くしたものも届けてくれるそうです。そういえば私も以前,アメリカで携帯電話をなくして,とても面倒な思いをしたことがあります。いろいろと手続きがあるのは仕方ないですが,結果として見つからなかったのが残念でした。

海外だけに限らず,慣れない土地に行ったときは,不慣れから焦って不注意が起こりやすくなり,失くし物が増えますよね。それだけでなく,慣れない場所ではなくしものを満足に探すこともできない場合が多いです。そういう時にも便利なのでは,と思います。

とはいえ,注意に困難のある人の場合,良く慣れているところでも,自分でもびっくりするくらい失くし物をする,とよく伺います。なくしものって,自尊心がとても傷つきますよね。「どうして自分はこんなにダメなんだ」と落ち込んでしまいます(失くしたことがわかるのは本人だけなので,周囲からはどうしてそんなに落ち込んでいるのか不思議がられることになります)。物を紛失したことをきっかけに,大きなパニックを起こしてしまい,より大変なことになる場合もあります。

また,仮に誰かが拾ってくれたとしても,直接連絡を取り合って渡す,というのも物騒な現代では難しいですから,隙間を突いた良いサービスなのではないかと思います。

紛失することが日常茶飯事になっているので全く動じずに諦めてしまえるというADDの達人もいますが,それでも失せ物が出てくることほど嬉しいことはないですから,気になる人は試してみてください。私もやってみようと思います(実は私も達人の域に達しています)。

>T内さん,
面白いサービスを教えてくださってありがとうございました。



2008年10月15日水曜日

過集中からくる疲れを防止する方法

タイマーの活用などで過集中(長時間集中しすぎてしまうこと)からぐったり疲れ切るのを防止する、という事例はいくつか紹介していますが、さらに追加です。


一定時間ごとに目を休めるように警告してくれる『EyeDefender』
http://www.ideaxidea.com/archives/2008/09/eyedefender.html


あらかじめ設定しておいた時間が経過すると、画面に画像を表示したり、目のトレーニングが始まったり、スクリーンセーバーが起動したり、メッセージを表示して休憩をうながしたりと、いろんな方法で休憩をとらせてくれます。

海外のソフトなので、使用方法を少し解説しておきますね。



このソフトをインストールして起動すると、画面の一番下にあるタスクバーに「目のアイコン」が表示されます(上記画像の一番左のアイコン)。このアイコンを右クリックすると、設定メニューが現れます。





「Interval between breaks」で、何分たったら休憩するかの間隔を設定することができます。あらかじめ設定されているのは15〜90分までの5種類ですが、「Custom...」で好みの時間間隔を設定することもできます。





「Break duration」では、何分間休憩するか、休憩時間の長さを設定できます。こちらも1〜10分であらかじめ設定されていますが、「Custom...」で好みの時間間隔を設定することもできます。

また、標準の状態では「Enabled」にチェックが付いていますが、チェックを外すと、このソフトの機能をオフにすることができます。





先ほどのメニューの「Settings」をクリックすると現れるのがこの画面。「Notification」のところで、「休憩時間にどんな画面を表示するか」を選ぶことができます。

「Show pictures in a folder:」を選択しておくと、右のボックスで指定したフォルダの中にある画像を表示してくれます。





「Start the visual training」では、目のトレーニング画面が表示されます。

まず画面全体が真っ暗になり、「Sit comfortably. Relax your eyes. Blink several times during the break period. Use the [SPACE] key to switch the next exercize.(無理なく腰掛けて、目をリラックスさせてください。休憩時間には何度も瞬きをすることを心がけてくださいね。スペースキーを押すと、次のエクササイズに進みます。)」と表示されます。

しばらく待つか、スペースキーを押して先へ進むと、上記のような画面が目の運動として表示されます。最初の格子模様はヘルマン格子と呼ばれる図形(周辺視野にある交点にあるはずのない白い点が見える)ですね。次の画像は静止画なので伝えにくいのですが、画面の端からは時まで白色の視覚が動き回り、それを目で追う、という訓練のようです。他にも回転運動する白い点を目で追いかける課題など、いくつかあります。訓練の種類は、スペースキーを押すことで切り替えられます。

「Activate a default screen saver」を選択すると、スクリーンセーバーが起動します。


「Show a popup balloon in system tray」を選択すると、指定の時間が経過したときに、休憩をうながす以下のようなバルーン・メッセージを表示してくれます。




かなり機能の充実したフリーソフトで、個人的にとても気に入りました。パソコン作業で過集中が起こりやすく、疲労を感じている人は、試してみてください。

もちろん、以前紹介したタイマーの活用のように、「次の休憩画面が表示されるまでは今の作業だけに集中しよう」というように、やる気と集中の持続を助けるツールとして使っても良いですね。

2008年6月2日月曜日

注意の障害のある子どもを支援する

こちらもすでに既刊となっていますが,月刊実践障害児教育の6月号では,「注意の障害」に焦点を当てて,テクノロジーによる支援の方法をいくつか紹介しています.

基本的には,「プレゼンテーションツールの活用で注目をうながす方法」と「過剰な刺激を制限するグッズで落ち着きを助ける方法」を中心に紹介しています.

ADHDの障害特性はこうだから,とか,発達障害の障害種別にはこだわらずに,授業場面で注意に困難を抱える子どもたちがどんなことで困っているか,またそれをサポートするためにはどうする?という視点でまとめています.

実践コーナーでは,マイクロソフト社のパワーポイントを使って,実際に注目を促す教材を作る方法を紹介しています(サンプルデータも配布しています).

良かったら手に取ってみてください.

2008年3月23日日曜日

落とし物や忘れ物を避けるためのツールと工夫

発達障害の人の中には、 落とし物や忘れ物がとにかく多くて、日常生活で本当に困っている人は多いと思います。ケータイ、お財布、メモ帳、ペン、傘のような小物類や、ときには外出先へ持って行っていたはずのバッグをどこかに置き忘れてしまった、またはどこに置いたかわからなくなってしまったという経験に悩まされている人は多いのではないでしょうか。

私もあるADHDの知り合いから、「探していた食器(グラス)がなくなってしまい、ある日、それがなぜか靴箱から出てきて大変驚いた」という話を聞いたことがあります。周囲からしてみれば笑い話にされることが多いのですが、本人にとっては毎日のことであり、本当に大きな困りごととなっています。日々、ちょっとしたことに注意を奪われたり、パニックを起こしてしまうことが日常になっている人では、周囲からの「いつも気をつけておかないからだよ」といわれても、逆に単なるストレスや自己嫌悪の元にしかなりません。

以前、忘れ物を見つけるためのキーホルダーをご紹介しました。こうしたツールは、視覚に障害のある人のように、探している物がどの位置にあるのかを見つけることが難しい人のために使われてきた経緯のあるツールですが、発達障害のある人にも役立ちます。


うっかりセンサー「SH-056PML」

http://www.jpcosmo.com/wasuremonoboushiki.htm


上記も同じようなコンセプトの製品で、子機をバッグなどなくしたくない物につけておき、親機を自分の手元に持っておきます。設定した距離以上に両者が離れると、音で知らせてくれる、というツールです。親機をなくしてしまったら元も子もないですが、親機はズボンなどにくくりつけておくなどなくさないような工夫を十分にして、すぐに手元から離れてしまいがちなもの(財布や携帯など)に子機をつければ、役に立つ場面があるのではないでしょうか。また逆に、近づくと音を鳴らす機能があるので、子機を付けた物をなくしてしまったときに、音を手がかりにそれを探す、ということもできます。

小物を良くなくしてしまう人に効果的なのは、「置き場所のルールを決めておく」ことですが、置き場所が自宅や出先でそれぞれ異なっていると、どこを場所に決めたかの混乱に津なることがあります。また、旅行先のホテルなど、いつもと違う場所へ出かけたときなどには場所を決めることが難しいくなります(ホテルに泊まると必ず忘れ物をしてしまう人、いませんか?)。そこで置き場所を決めるときには、どこであってもいい目印になるようなツールがあると便利です。


【アクセサリートレー】ボタントレー・ブラウン(生活セレクトショップ・トレフール)


http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/trefle.co.jp/g/404026/index.shtml


上記のトレイ、普段は平面の一枚パネルなので、持ち運びも場所を取りません。そして使うときには四隅のボタンを留めてトレーにする、という製品です。上記のサイト以外でも、類似のものはいろんなところで販売されています(「ボタントレー」で検索してみてください)。布と厚紙、ボタンで自作しても良いかもしれませんね。このトレーを目印にして、いつもここに携帯電話や財布、時計や眼鏡などを置くようにすると、自宅でも出先でも「置き場所のルールを1つだけにする」ことができます。忘れ物に困っている人は試してみてください。






2008年1月19日土曜日

音や騒がしさに対して敏感過ぎて辛いときには?

聴覚性の感覚過敏,作業への集中困難を感じたことがありませんか?

発達障害,特に自閉症スペクトラム障害には,聴覚や視覚,触覚など,感覚に過敏症がある人がいます。聴覚過敏はよく知られている困難さで,騒がしい場所や突発的な音,または特定の音の種類(赤ちゃんの泣き声,金属音など人によって様々)などに対して強い不快・ストレスを感じることがあります。強い過敏性のある人では,作業への集中が難しくなったり,重い場合は騒音のある場所への外出が困難になる場合もあります。そうした聴覚の過敏性のある人には,いくつか便利なツールがあります。

(1)ノイズキャンセリングヘッドフォン
(2)特殊耳栓,イヤーマフ各種
(参考:安全モール http://www.anzen.ne.jp/soundproof/category_soundproof.html



図1. BOSE社製 クワイアット・コンフォート2



図2. 各種耳栓

ノイズキャンセリングヘッドフォンは,周囲の音のうち,エアコンやパソコンのファンの音,電車や飛行機で移動しているときの騒音などなど,持続的な騒音を選択的に低減してくれる機器です。人の話し声や,突発的な音などはそれほど低減しません。個人的な感想ですが,各社から発売されている製品のうち,BOSEのクワイアットコンフォート・シリーズのノイズ低減機能は出色の出来だと思います。ただし,価格も最も高価ですが・・・。

ただ,このヘッドフォンの良いところは,自閉症児などにも使われることの多い遮音性の高いイヤーマフと違って,ヘッドフォンのサイズがとても小さく,一般的なヘッドフォンと違いのないところです。ヘッドフォンの耳を覆う部分自体が遮音性を持つ素材できているタイプの製品は,私も持っていますが非常に大きくて目立つなあと思うことがあります(刑事ドラマなんかで,射撃場で銃声の爆音から耳を守るためにつけるイヤーマフと同じようなものですし)。

ポリウレタンなど特殊な樹脂で出来た柔らかい耳栓は,指でつぶして細くした後に,耳穴に差し込むと,段々と元の大きさに戻るので,耳穴全体をきれいにふさいでくれます。そのため遮音性能がとても素晴らしいです。値段も一個百円以下のものもあり,とても手頃です。

一度テストのためにと,耳栓をつけたままで街を歩き,電車に乗ったのですが,私自身,日頃いかにちょっとした物音に注意を奪われているかがよくわかり,とても驚きました。やってみて初めてわかることはやはりあるのだなと思いました。周囲の音に無駄に注意を引きつけられることがなくなると,私の場合はいつもより落ち着いて移動することができました。電車での移動の時にも周囲のざわざわした音や電車のガタンゴトンという音が気にならなくなり,随分ストレスが少なくなったように感じました。

※要注意点!ただし,耳栓は危険回避のために必要な音まで遮断してしまうのが玉にキズ。外で移動するときには,近づいてくる車などを見落としてしまうことがあるかもしれませんので,屋外での使用は要注意です。耳栓を屋外で使用することは私は推奨しません。諸刃の刃ですね。この辺りの安全性と遮音性のトレードオフについては,最適な基準に関わる見解について研究をせねばと思っています。

発達障害への適用ポイント

・移動中など,音が聞こえないこととが問題になるような場面で,遮音性の高すぎる樹脂製の耳栓等の着用は注意を要しましょう。ノイズキャンセリングヘッドフォンや耳栓の影響かどうかはわかりませんが,最近はiPodなど携帯用の音楽プレーヤーとヘッドフォンを身につけて,音楽を聞きながら移動することがごく一般的になっているので,そうした人が電車に轢かれるなど,人身事故につながった例がニュースで話題になることもあります。

・耳栓など音を制限するツールで日常のストレスが低下することは,実際に着用して過ごしてみないと直感的にわかりにくいところがあります。耳栓をつけると,日常生活では,普段私たちは意識せず,不要な音を効率よく「無視する」ために無意識のうちにエネルギーを使っていることがわかります。不要な音がそもそも存在しないと,無視する努力が不要となり,注意を逸らされることも少なくなるので,主観的に非常に楽になります。


<1月30日追記>
クワイアット・コンフォートは「2」の画像なのに「3」と書いていましたので修正しました.ちなみに現在,私は「3」を使っています.耳を覆ってしまわないオープンタイプなので,蒸れたりすることもなく,長時間着用する分には楽に感じています.







2007年11月22日木曜日

今やろうと思った作業を忘れて、つい無関係なことをしてしまうときには?



ADHDなど注意に障害のある人では、何か作業をしていても、容易に他のことに気を取られ、気が付くと、全く関係のないことをやっていることがあります。例えば、検索サイトで「著作権法37条について調べよう!」と思ったとします。表示された検索結果の中にニュースサイトへのリンクがあり、そのサイトを覗くと、今朝のニュースで話題になっていた事件の記事が気になり、ついそちらをクリック。記事を読みふけっていると、その事件に関するリンクがたくさん張ってあることに気づきました。そちらも次々にクリックしていると、あっという間に時間が経過。ふと気が付くと、自分がそもそも何をしようとしていたのかすっかり忘れてしまっていて・・・、などということも珍しくありません。どうすれば自分がやろうと思ったことをやり遂げられるのでしょうか?そんなときに効果的なのは、付箋紙のちょっとした活用です。

作業に取りかかるときに、今やろうと思っていることを1枚の付箋(ふせん)に大きく書いて、作業中、よく目立つ場所に張っておきます。例えば検索サイトなどで情報を探しているときなど、気が散りやすい、作業が脇道にそれやすいときには特に有効です。



「○○時までは○○をする」というように、区切り時間まで含めて、作業内容を書いて貼っておくと、他の作業に気が散りにくくなります。図の画像はパソコンの作業ばかりを書いていますが、パソコンを使った作業ではなくてももちろん使えます。目に付く場所に付箋を貼ればOKです。

注意に障害のある向けの工夫として、複数枚張ると、どれが重要がわかりにくくなったり、見落としたりすることがあるので、付箋は「1枚」にします。

また使用する付箋は、はがれ落ちにくいタイプのものが適しています。「フィルムふせん」は、はがれ落ちにくく、厚さが薄くて色もサイズも豊富なのでおすすめの製品です。半透明であるところもいいですね。以下のサイトで購入できます。

「フィルムふせん」
http://nkc.ne.jp/web301.html

付箋には、抽象的な目的は書かないようにします。具体的なタスクを書かないと、作業内容に幅が出てしまい、結局別の作業に気を取られることがあります。例えば「検索作業をする」では幅広すぎるので、何を調べるか具体的に書いておく、など工夫しましょう。

発達障害のある人では「時間感覚の把握」に困難のある人がいます。時間目標を定めた場合は、残り時間を視覚的に提示して、直感的にわかりやすくするためのツールと組み合わせると良いでしょう。タイムエイドについて書いている11月11日の記事も参考にしてみてください。

パソコン上で使用可能な「付箋ソフト」はたくさんあるのですが、こうした用途にはあまり向いていません。なぜなら、簡単に他のソフトによって覆い隠されてしまいますし、そもそもその他大勢のパソコンのソフトに埋没して付箋が目立たないという欠点があります。あえて実物の付箋を利用するこの方法は本当におすすめです。


2007年11月20日火曜日

やるべきことをいつも忘れてしまう!を解決する

発達障害のある人では、約束など、先々にやるべきことを忘れてしまったり、思い出せなかったりするために、忘れないようメモを活用したいと努力している人は多くいます。しかしながら、「メモ自体をよくなくしたり、持っていくのを忘れてしまう」「『メモした』という事実そのものを忘れてしまうためにメモの意味がない」と訴える人もまた多くいます。どうすればこの極端な物忘れを改善できるでしょうか?



目標管理ツール check*pad.jp
http://www.checkpad.jp/

そんなときに便利なのは、上記のようなウェブ上のTODOリスト管理サービスです。こうしたサービスでは、ウェブサイト上にシンプルなTODOリストを作ってくれる無料のサービスです。終わった項目にはチェックを付けて、やり遂げたこととやるべき事を管理することができます。

とはいえリストに載せておくことは、特に「やるべき事」にこだわる必要もありません。携帯電話での操作にも対応しているので、「これはおぼえておかねば」と思いついたことは何でも、メモ代わりに携帯メール本文に書いて特定のメールアドレスへ送ると、自動的にサイト上の自分専用のTODOリストに登録してくれます。もちろんメールだけでなく、パソコンや携帯のブラウザからも項目追加することができます。



メモ帳を取り出してメモを書くことよりも、携帯を取り出してメールを送る方が慣れている人は近年多くなりつつあり、使い始めのハードルが低いといえます。

また、設定により、毎日希望の時間に、携帯など希望のメールアドレスに、まだ終わっていないTODOを送信してくれます。

注意点として、初回登録時にパソコンが必要ですが、その際に自分の携帯電話を登録しておけば、以降は携帯のみで使用可能です。

たくさん類似のサービスがありますが、個人的にはこの「checkpad.jp」がいちばんシンプルかつかゆいところに手の届くサービスで気に入っています。「携帯電話で使える」「機能と操作がシンプル」という点が優れています。発達障害のある人では、メモしたくても、メモ自体を持ち運ぶことを忘れてしまうと訴える人がいますが、「携帯電話だけはいつも持っている」という人は多くいます。携帯電話の携行が現代人では強力に習慣化していることを上手に利用できます。そのため携帯電話だけでリストの登録・確認ができることは大きなメリットです。

さらに、設定により毎日リマインド(注意喚起)のメールを送ってくれるので、「メモしたことを忘れる」という失敗の回避にもつながります。

「すぐやること」「そのうちやること」「やれたらいいなと思うこと」と複数のリストを作成して、「すぐやること」だけをリマインドする、という使い方も可能です。または、「職場の机でやること」「買い物に出たらやること」「自宅に帰ったらやること」など、場面ごとにやることリストをまとめておくと、TODO項目が増えたときにも混乱せずに対応できます。

↑参考:GTD(Getting Things Done)のテクニック・・・GTDの解説については、Itmedia Biz.ID掲載記事 「はじめてのGTD」を参照してください。
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0606/27/news003.html

2007年11月12日月曜日

一度行った場所をどうしても覚えられないときには?

一度行った場所を覚えておきたくても、極度の方向音痴でどうしても上手く場所を把握できず、もう一回行きたくてもそれができない、という話をよく聞きます。発達障害のある人でなくても、土地勘のない場所に行ったときや、地図を読み慣れていない人にもいえることかもしれません。

そんなときは、GPS機能付きの携帯電話の活用がオススメです。

最近の携帯電話には、GPS機能が標準で付いているものが増えてきました。auの携帯にはすべてGPSが付いているはずですし、ドコモやSoftbankでも、GPSで位置情報を見ることができるものが多くなってきているようです。

主に携帯電話に備え付けのナビゲーションソフトからGPS機能を使うことがほとんどだと思いますが、実はそれに限らず、携帯電話のカメラ機能と組み合わせる便利な使い方があります。

  1. ここにもう一度来たい!と思ったら、その場所で、携帯電話のカメラ機能で写真を撮ります。
  2. 次にその写真に、現在位置を示すGPS情報を埋め込みます:例えばauの携帯電話であれば、カメラのメニューに「GPS情報付加」という項目があります。これを選択すると、現在いる場所のGPS情報を付加することができます。
  3. あとはパソコンのメールアドレス宛にその写真を転送してしまいます。

パソコンでその写真を見ても、一見するとごく普通の写真と変わらないように見えます。しかしそのファイルの「Exif情報」というところには、GPSの位置情報が書き込まれています。この位置情報を使って、その写真が撮影された場所を調べることができます。

埋め込まれた位置情報を手軽に調べるために、以下のページを紹介します。

PHPへの扉
http://etoh.minidns.net/php/

上記のページにある、下記のスクリプトはシンプルで極めて秀逸です。

et's Exif Viewer 2
http://etoh.minidns.net/php/sample/showexif2.php

このページで、パソコンのブラウザからGPS情報の埋め込まれた写真をアップロードすると、GoogleマップやMapionなど、ネット情報地図サービスを使って、その写真に埋め込まれた位置情報にあたる場所を地図上に表示してくれます。このサイトを使えば、GPS情報やExif情報の扱いなど、面倒なことを考えなくてもすぐに地図にアクセスできるので大変便利です。

カメラ機能とGPS機能の組み合わせは、一般的にあまり使われていないようなのですが、このようにとても便利な機能です。発達障害はもちろん、それ以外にも高次脳機能障害等による記憶障害のある人など、いつ(撮影時間情報)、どこで(GPS情報)、なにを(写真の映像)、を記憶する補助をしてくれるツールとして活用できます。

2007年11月11日日曜日

タイムエイドで時間感覚をつかむ

みなさんは「タイムエイド」というものをご存じでしょうか。

タイムエイドとは、時間の感覚がわかりにくい障害のある自閉症児のために、時間の経過を視覚的に示して、わかりやすくするために使われている製品群です。

自閉症のある人で、時間の経過を感覚的につかめない場合、作業をしている時間がいつ終わるともしれぬ無限の長さに感じられるのか、パニックを起こしてしまう場合があります。

しかし自閉症であっても、「30分」と言葉で言われるとよくわからないのですが、「このランプが全部消えるまで」と視覚的手がかりを示されると理解できる人がいます。そんな人のためによく使われています。具体的な製品としては、例えば以下のようなものがあります。

各種タイムエイド(福祉機器DB・AT2EDへリンク)
http://at2ed.jp/pro/productList1.php/categoryid/314

専用のタイムエイド機器を使って時間をわかりやすく示すのもいいですが、同じ事をパソコンを使って手軽に示すこともできます。例えば以下は、プレゼンテーションの残り時間を把握するために作られたフリーソフトですが、タイムエイドとして活用することができます。

そろそろ君
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/04/27/okiniiri.html


上の画像は、このソフトのスクリーンショットです。画面下部、タスクバーの上に残り時間を示すバーが表示されています。画面中のウィンドウは設定用の画面を表示させているところです。このように画面の任意の場所に、時間経過につれて段々と色が変化するバーを表示させることができます。バーの色や、残り時間は自由に設定することができます。

ちなみにこのソフト、デフォルトでは時間の経過に従って色つきの領域が増えていくようになっています。が、「残り時間」を把握するためには、だんだん色つきの領域が少なくなっていくように見えた方がわかりやすいので、そのようにカラーを調整しています。

アスペルガー症候群やADHDなど、作業の見通しが苦手な人にも、このツールは役立ちます。「あと1時間でこの作業をやろう」「あと30分は、他のことは気にせずこの作業だけをやろう」というように、作業内容を絞り込むことは、パニックを避けるために大事なテクニックです。そのときに時間がうまく把握できないと、時間の経過ばかり気になって作業に集中することが難しくなります。時間の把握を楽にするために、こうしたツールをぜひ役立ててみてください。

2007年10月19日金曜日

トイレでもう困らない?


高齢者・障害者配慮設計指針—公共トイレにおける便房内操作部の形状,色,配置及び器具の配置
http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/FlowControl.jsp?lang=jp&bunsyoId=JIS+S+0026%3A2007&dantaiCd=JIS&status=1&pageNo=0

公共トイレに入ったら混乱してしまうことがあるのは僕だけでしょうか。流すスイッチがボタンだったりレバーだったり、そのスイッチが場所もまちまちだったり。たまに焦ります。これからは公共トイレの操作体系が統一されるみたいですね。特に視覚に障害のある人にはわかりやすくなるのではないでしょうか。

2007年10月18日木曜日

落とし物を発見するキーホルダー


コスモテクニカ、落とし物を音で発見する電子機器セット
http://www.nikkei.co.jp/newpro/news/20071010e000y05810.html

僕はケータイや財布など、しょっちゅう落とし物やなくしものをするのですが、こういうのがあったら改善するでしょうか。

大学の授業のビデオ公開


大学の授業のビデオストリーミング公開って、結構進んでいるんですね。最近、UCバークレーがYouTubeで授業を公開して話題を呼びましたが、実は日本の大学も授業ビデオを公開しています。連絡会まで作っているそうです。東大はもちろん登録されていますが、京大や同志社など関西の大学が多いです。

UCBerkeley、YouTubeで授業公開
http://jp.youtube.com/ucberkeley

日本OCWコンソーシアム
http://www.jocw.jp/index_j.htm

発達障害のある人では、その障害のために、授業に毎回通うことが難しかったり、授業に参加してもその場で内容を効率よく理解することが難しかったりします。そのため一般の大学にはなかなか通いにくく、通信課程を選んでいる人も少なからずいるようです。

大学進学を考えている発達障害の人は、こうしたサービスで大学の雰囲気をまずつかんでみてはどうでしょうか。

現在は通信教育課程ときっちり切り分けられているので無理ですが、将来大学に足を運ばなくても、こういうサービスで単位が認定されるようになるといいですね。

2007年10月11日木曜日

予定の管理とOGGSync

みなさんは予定の管理をどうしておられますか。私は予定の管理には手帳は余り使わず、もっぱらパソコンと携帯電話(SoftbankのX01HTという機種)を使って管理しています。

とはいえマシンごとに予定が錯綜して混乱しないように、MacOSXで「
MissingSync
」というソフトを使い、iCalの予定をX01HTと同期しています。また、iCalの予定は「Spanning Sync」というソフトでGoogleカレンダーと同期しています。このように、Googleカレンダーを中心に、WindowsやMacや携帯電話など、いろいろな環境で同じ予定表を閲覧しています。

本日「OGGSync」というソフトを使ってみました。GoogleカレンダーとX01HTの予定表を、X01HT単体で同期することができるソフトです。

こちらの方がMissingSyncでの予定同期よりはるかにラクチンですね。Macに接続しなくても、電車の中でもどこででも最新の予定と同期できるというのが素晴らしい。

これまで外出先で予定を確認する時は、以前Blogにも書いたようにGoogleモバイルやhttp://www.yamamoworks.net/gcmg/のサービスを使わせてもらったりしていましたが、閲覧するまでにネット経由ゆえの時間がかかることが気になっていました。


OGGSyncで同期しておけば、最新の予定を見たいときには必ずネットに接続する必要がある、という制約から解放されるので、ストレスや混乱が減りそうです。

OGGSync、無料版ではひとつのカレンダーしか同期できませんが、有料版では複数のカレンダーも同期できますし、時間指定して定期的に予定を同期する機能があります。過去・未来で何日分の予定を同期するかも当然指定可能ですし、こうなると、いちいちデスクトップに接続して同期を取る作業がいらなくなってきますね。ますます携帯だけで何でもできるようになって来ました。

2007年10月4日木曜日

世田谷区の精神・発達障害就労支援

精神障害者保健福祉手帳(2級)を持っている人とそうでない人がいます。うつなどの精神障害で取った人もいれば、住んでいる場所によりますが運良くアスペルガー症候群で取れた人もいるでしょう。

手帳があれば、福祉就労以外にも、障害者雇用の枠で一般企業に就労するというやり方があります。しかし世田谷区の就労支援センター「しごとねっと」では手帳が無くても就労相談などの支援が受けられるんですね。素敵です。ウェブを見ると精神障害しか支援を受けられないように見受けられますが、以下の記事を読むと、発達障害や高次脳機能障害の相談実績もあるそうです。

精神障害者 就労支援セミナーの話題から
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2750dir/n2750_03.htm

2007年7月17日火曜日

Googleマップに望みのルートを表示する















以下のサイトを使うと、
地図画面をクリックしていくだけで、Googleマップ上にクリックで線が引けます。任意のルートを表示して、駅からの道順などを示す地図を自分で作れます。適当に道順を弾き終わった後は、「save」ボタンを押せば、その道順が表示された地図を表示するためのURLを教えてくれます。 待ち合わせ場所までのルート表示など、ちょっとした経路の共有にも便利ですね。表示している地図は、上記のサイトで「渋谷駅のハチ公前から、109前までの道順」を作成してみたものです。実際に地図にアクセスするには、以下のURLをクリックしてください。


Google Maps Line Saver
http://www.zuzara.com/pub/gmap/


最近は、Googleマップに「マイマップ」というサービスが開始されたので、本家Googleマップでも比較的簡単に独自のルートを表示できるようになりました。本家よりももっとお手軽に追加したいときには上記のサイト、もっと凝った地図を作りたいときには本家、というように使い分けると良いと思います。本家の使い方は、いろいろと解説しているサイトがたくさんあります。例えばココとか。

この手のマップ、便利なのでネットでもどんどん活用されていますね。学校や職場の場面でも、発達障害のある人にわかりやすい道順案内作りにも使えます。無料で使えるサービスなので、ぜひ便利に活用してみてください。

<メモ>

以下は多少専門的な知識が必要になりますが、自分のウェブページやブログにGoogleマップを追加するためのスクリプトをはき出してくれるサービスです。

Google Maps簡単作成ツール:GMapCreator
http://www.geekpage.jp/web/google-maps-api/gmapcreator/