2007年10月29日月曜日

Sicence Dailyで最新のAutism研究を知る

Sceience Daily - Mind & Brain - Autism
http://www.sciencedaily.com/news/mind_brain/autism/

英語ですが、最新の研究成果をわかりやすい一般的な話題と絡めて紹介しています。最近の話題だと、「レインマン・マウス(自閉症のモデルマウス)」や「自閉症の症状は青年期にはいると軽減するという大規模調査結果」などが紹介されています。今後ここでも時折紹介していこうかなと思っています。

2007年10月25日木曜日

「Science」の要約を日本語で

偶然見つけたんですが、こんなページあったんですね。リコーの中の人がサイエンスのアブストラクトを日本語訳してウェブに掲載されているようです。サイエンス誌上にも自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群関連の話題が掲載されることがありますから、要チェックですね。

AbstractClub - 英文技術専門誌の論文・記事の和文要約
http://www.ricoh.co.jp/abs_club/Science_f/

相手を怒らせずにパソコン操作手順を説明する方法

パソコン操作の説明は、説明する方もされる方もイライラの溜まりやすい行為のひとつです。説明する方からすれば、日頃慣れ切って当たり前になっている動作や用語を話すときに、相手が知らないだろう、ひっかかるだろうと思われる部分を想像して、わかりやすい言葉に変えるという面倒なことをせねばなりません。相手の気持ちを推測するのが苦手な人には拷問的作業です。しかも操作方法でひっかかるところは誰でも同じなのか、いろんな人に同じ質問を受けることもしばしばです。

説明する方にしてみれば、つい「あれをああして」とか曖昧な言葉が多くなりますが、聞く方にしてみれば、「使い方がわからんから聞いているのに、なんやこいつは?喧嘩売ってんのか!」とまたイライラ。馬鹿にされているような気持ちにもなります。

手軽にデスクトップ上の操作を録画できる動画キャプチャーソフト「Jing」
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/08/09/jing.html

そんなときは、上記のソフトを使ってみてはいかがでしょうか。パソコンの操作画面を録画してくれるフリーソフトです。

一度、説明のついでに録画しておけば、後から再び同じ質問を受けたときに、録画した操作シーケンスの動画を見せればよいので、とても便利。言葉ではわかりにくい説明も、具体的な操作手順をつぶさに見てもらえば、ぐっとわかりやすくなります。

発達障害のある人に、ワープロソフトやペイントソフトなどパソコンのソフトを使ってもらっていますが、そんなときの教材作りにも大変便利です。

アスペルガー症候群の天才プログラマー

早熟の天才プログラマ、ブラム・コーヘン BitTorrent、立ち上がる商業P2Pネットワーク(前編)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/24/bit.html


あのBitTorrentのメカニズムを開発した若き天才プログラマーはアスペルガー症候群(自己診断で、医師からの診断を受けているわけではないみたいですが)だそうです。子どもの頃からのこだわり、大学をドロップアウト、バイトを即クビになった経験などなど、生育歴も少し書いてあります。彼のプログラミングの才能と、そこに有能なビジネスマンとの出会いというセレンディピティが成功を導いたんですね。

2007年10月24日水曜日

フリーシンボルまとめ

特殊教育の分野で、一般に「シンボル」と呼ばれているアイコン画像があります。これはいろんな場面で便利です。本来は自閉症スペクトラム障害の子どもとのコミュニケーションなどの目的のために作られたものですが、私たちにとっても便利に使えます。そのうち工夫を紹介したいと思いますが、まずはネット上で、フリーで入手可能なシンボルをまとめてみました。

Imagine Symbols
http://imaginesymbols.com/home.htm
英語サイトですが、4000ものシンボルが公開されています。登録すればダウンロード可能です。

「コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則(JIS T0103)」に収載されている絵記号例の公開無償ダウンロード
http://kyoyohin.org/06_accessible/060100_jis.php
PICシンボルと呼ばれる動作や事物の絵記号が200個くらい。

障害児教育支援機器情報
http://homepage3.nifty.com/sienkiki/
カラーのシンボルが100個以上公開されています。

とりあえず。

2007年10月22日月曜日

手書き式コミュニケーションで相互理解を促進



電話や口頭でのおしゃべりって、後になってみると、お互いの理解が思い切りズレていたことがわかった、なんてことがありませんか?口頭の文は主語や述語も省略されていたり、そもそも出てくる単語や事実関係が間違っていたり適当だったりするので、当然と言えば当然です。

相当、相手の言外の意図を読んだり、現在の相手と自分の立場、そしてそれを取り巻く他の人を含めた状況まで合わせて理解できる人(いわゆる「空気を読める人」)じゃないと、結果として口頭でちゃんとした意思疎通ができた、というのは難しいのではと思うことがあります。

とはいえメールの文章だけで複雑な案件について話し合うのは時間の無駄と考える人が多いのか「やっぱり電話で話しましょう or 説明してください」といわれることって多いですよね。実際のところ、口頭での会話なんて、相手のスタンスとか、ここまで行ったらアウトだけどこの辺はOKっぽいとか、場の雰囲気をやりとりしているだけみたいなもの(←世の中ではそれが一番重視されているのかもしれません)なので、相手の気持ちを読めない人間にとっては混乱を呼ぶだけとも言えます。

混乱を解消する方法として、お互いの発言や伝えたい意図のイメージを、とりあえず簡単にでいいので、紙の上に書きながら進めていく、という方法がおすすめです。

会議ではホワイトボードを使ってみんなの意見などを書き出しながら議論を進行させることがありますが、あれを二人とか少人数の時でもやるのです。矢印や丸囲み、ヘタクソなイラストなんかを交えながら、議論の内容がお互いの目に見えるように書き進めていくのです。何を話しているのかを一覧しながら会話を進められるので、確実に誤解は少なく、理解は深くなります。

私の場合は、ここで作ったメモを、その日の日付と時間を書き込んで保存しておきます。目上の人との話し合いの場合は日付を書き込んで自分で保存、部下との話し合いだった場合は、その紙はそのまま指示書として渡してしまいます(自分にとっても必要だと思ったときには、紙をコピーするなりスキャンするなりして保存しておきます。あらかじめ紙の裏にカーボン紙と新しい紙を入れておけばコピーする手間も不要)。

次に同じテーマの話をするときにはその紙を持ち寄れば、前回話した内容をお互い即座に思い出せますし、書き足すなり、参照しながら新たな紙にまた書くなりすれば、議論が繰り返しになることもありません。

だいたい、会議の時に書記係に漫然と付けられた議事録なんてロクに見返しません(笑)。それに、他人が書いたものなので、自分の頭にはすんなり入りにくいところがあります。

その点「自分で書く」、または「人が手書きしているのを目にする」と、「あのときあんなこと描きながらあの話をしたなぁ」というエピソードが記憶に残ります。エピソードとして覚えていることがらを頼りに、後になってもしっかりした記憶がよみがえってくるという仕掛けです。

Sketchcast
http://www.sketchcast.com/

上記はウェブ上で音声と手書きの作業動画を記録して公開できるサイトです。これはナイスアイデア。複数の人に何度も同じ説明をしなくちゃいけないときや、この手書き会議法をリアルタイムで記録したいときなんかに有効かもしれませんね。

服装のTPOは難しい


Dress Code Guide
http://www.dresscodeguide.com/

いわゆる「ドレスコード」って難しくないですか?上記のサイト(←百式さん経由で知りました)では、パーティなどの集まりに「フォーマルな服装でお越しください」といわれたときに、具体的にはどんな服装で行けばよいのかを教えてくれます。カナダとアメリカ、イギリスだけですが、国ごとの「フォーマル」と「セミ・フォーマル」の違いを教えてくれたり。日本にもこんなサイトがあればいいですよね。

でも日本の場合、冠婚葬祭なら服装の礼儀がかっちり決まっているのでまあOK。問題はその他のパーティなどです。主催者から「全然ラフな格好でいいから、気楽に来てね」と言われたのを真に受けて、超気楽な格好で出かけていったら、実際はみんなきっちりお洒落して来ていた、なんてことがありますね。逆もまた真なり。

この「本音と建前」というのがあるから難しい…(この場合の正解は「主催者の言い分だけじゃなくて、ほかの参加者にもどんな服装で行くかを確認しておく。ほかの参加者に知り合いがいないなら、その旨きちんと主催者に伝えて、正直なところほかの参加者がどんな服装でやって来そうかを主催者に教えてもらう」ですかね)。

2007年10月19日金曜日

トイレでもう困らない?


高齢者・障害者配慮設計指針—公共トイレにおける便房内操作部の形状,色,配置及び器具の配置
http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/FlowControl.jsp?lang=jp&bunsyoId=JIS+S+0026%3A2007&dantaiCd=JIS&status=1&pageNo=0

公共トイレに入ったら混乱してしまうことがあるのは僕だけでしょうか。流すスイッチがボタンだったりレバーだったり、そのスイッチが場所もまちまちだったり。たまに焦ります。これからは公共トイレの操作体系が統一されるみたいですね。特に視覚に障害のある人にはわかりやすくなるのではないでしょうか。

2007年10月18日木曜日

落とし物を発見するキーホルダー


コスモテクニカ、落とし物を音で発見する電子機器セット
http://www.nikkei.co.jp/newpro/news/20071010e000y05810.html

僕はケータイや財布など、しょっちゅう落とし物やなくしものをするのですが、こういうのがあったら改善するでしょうか。

大学の授業のビデオ公開


大学の授業のビデオストリーミング公開って、結構進んでいるんですね。最近、UCバークレーがYouTubeで授業を公開して話題を呼びましたが、実は日本の大学も授業ビデオを公開しています。連絡会まで作っているそうです。東大はもちろん登録されていますが、京大や同志社など関西の大学が多いです。

UCBerkeley、YouTubeで授業公開
http://jp.youtube.com/ucberkeley

日本OCWコンソーシアム
http://www.jocw.jp/index_j.htm

発達障害のある人では、その障害のために、授業に毎回通うことが難しかったり、授業に参加してもその場で内容を効率よく理解することが難しかったりします。そのため一般の大学にはなかなか通いにくく、通信課程を選んでいる人も少なからずいるようです。

大学進学を考えている発達障害の人は、こうしたサービスで大学の雰囲気をまずつかんでみてはどうでしょうか。

現在は通信教育課程ときっちり切り分けられているので無理ですが、将来大学に足を運ばなくても、こういうサービスで単位が認定されるようになるといいですね。

2007年10月11日木曜日

予定の管理とOGGSync

みなさんは予定の管理をどうしておられますか。私は予定の管理には手帳は余り使わず、もっぱらパソコンと携帯電話(SoftbankのX01HTという機種)を使って管理しています。

とはいえマシンごとに予定が錯綜して混乱しないように、MacOSXで「
MissingSync
」というソフトを使い、iCalの予定をX01HTと同期しています。また、iCalの予定は「Spanning Sync」というソフトでGoogleカレンダーと同期しています。このように、Googleカレンダーを中心に、WindowsやMacや携帯電話など、いろいろな環境で同じ予定表を閲覧しています。

本日「OGGSync」というソフトを使ってみました。GoogleカレンダーとX01HTの予定表を、X01HT単体で同期することができるソフトです。

こちらの方がMissingSyncでの予定同期よりはるかにラクチンですね。Macに接続しなくても、電車の中でもどこででも最新の予定と同期できるというのが素晴らしい。

これまで外出先で予定を確認する時は、以前Blogにも書いたようにGoogleモバイルやhttp://www.yamamoworks.net/gcmg/のサービスを使わせてもらったりしていましたが、閲覧するまでにネット経由ゆえの時間がかかることが気になっていました。


OGGSyncで同期しておけば、最新の予定を見たいときには必ずネットに接続する必要がある、という制約から解放されるので、ストレスや混乱が減りそうです。

OGGSync、無料版ではひとつのカレンダーしか同期できませんが、有料版では複数のカレンダーも同期できますし、時間指定して定期的に予定を同期する機能があります。過去・未来で何日分の予定を同期するかも当然指定可能ですし、こうなると、いちいちデスクトップに接続して同期を取る作業がいらなくなってきますね。ますます携帯だけで何でもできるようになって来ました。

2007年10月4日木曜日

世田谷区の精神・発達障害就労支援

精神障害者保健福祉手帳(2級)を持っている人とそうでない人がいます。うつなどの精神障害で取った人もいれば、住んでいる場所によりますが運良くアスペルガー症候群で取れた人もいるでしょう。

手帳があれば、福祉就労以外にも、障害者雇用の枠で一般企業に就労するというやり方があります。しかし世田谷区の就労支援センター「しごとねっと」では手帳が無くても就労相談などの支援が受けられるんですね。素敵です。ウェブを見ると精神障害しか支援を受けられないように見受けられますが、以下の記事を読むと、発達障害や高次脳機能障害の相談実績もあるそうです。

精神障害者 就労支援セミナーの話題から
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2007dir/n2750dir/n2750_03.htm