マイクロソフト社から発売されているパワーポイント(Microsoft Office Powerpoint)を代表とするプレゼンテーションソフトウェアは、特別支援の現場でも大変便利に使われています。音や映像を組み合わせて、障害のある子どもたちにもわかりやすい提示ができますし、何より子どもたちの注意・関心を引きつける上で大きな効果があります。ある養護学校では、始業式などの式典で、校長先生のスピーチの最中にその背後でスピーチの内容に即した画像やシンボルのスライドを投影するようにしたところ、知的な障害のある子どもたちがじっと正面(スライド)を見て参加できるようになった、というエピソードがあります。いつもは誰も落ち着いて聞かないので、子どもたちをじっとさせるのに先生方がずいぶんと骨を折って折られたそうですが、この方法を導入してからは、大騒ぎで逃げ回る子どもたちを追いかけ回すことがほとんどなくなったそうです。
今年のATACカンファレンスでは、こうした例以外にも、このパワーポイントを使った特別支援教育への様々な活用方法を、マイクロソフトの人たちと一緒にいろいろと提案させていただきました。「プレゼンテーション」「聴衆に見せる」という先入観をはずせば、パワーポイントはいろいろなことに応用することができます。
しかしながら、買ってきたパソコンにはワードとエクセルは入っているが、パワーポイントが入っていない、という声を聞きます。そんなときには、まずきっかけとして以下のようなブラウザで使えるプレゼンテーションソフトを試してみてはいかがでしょうか。
Googleがプレゼンテーションソフトを公開
http://www.atmarkit.co.jp/news/200709/18/google.html
とはいえ、現在上記のサービスでは、文字列と画像を編集するくらいしかできないので、自動アニメーションや様々な図形部品・クリップアートの使用など、もっと様々な活用を試したい場合は、やっぱりパワーポイントがあると良いと思います。プレゼンテーション用のソフトに手応えを感じたら、パワーポイントなど高機能なプレゼンテーションソフトを入手してみてください。
ちなみにまた別のサイトですが、以下のサイトでは、パワーポイントのスライドを世界中の人々と共有することができます。もちろん、こちらのサイトもパワーポイントが無くても、ブラウザからスライドを見ることができます。画面全体にブラウザのウィンドウを拡大する機能もありますので、プロジェクタで映し出したりする用途にも十分使えそうです。
slideshare
http://www.slideshare.net/
さらにこれはパワーポイント等のプレゼンテーションソフトとは少し外れますが、Windows用のフリーソフトをひとつ紹介します。黒板にプロジェクタで図形を写しだして、ちょうどテンプレートのよう使うアイデアです。このプロジェクターの使用法はなるほどと感じました。巧いですね。
学校やセミナーでの授業・プレゼン支援「ProjectorX」
http://www.forest.impress.co.jp/arti> cle/2006/06/13/okiniiri.html
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